お知らせ

2018/11/27 10:47

 
 
 
 
 
 
みなさまこんにちは。
 
今日は私達桐子モダン商品の中でも一番人気の“桐のまな板”についてご紹介したいと思います。
 
 
 
一概にまな板と言っても、いろいろありますよね。
 
木製だったり、プラスチックだったり、シートだったり…
 
そんないろいろな素材があるまな板ですが、その中でも“桐”ってまな板の素材として
とってもスグレモノなんです!!
 
どれだけ優れているのか、その理由を5つご紹介いたします。
 
 
 
 
 
 
 

1. 木製だから滑りにくい

 
プラスチック系のまな板だと、お料理している時にまな板がズレてしまう…
なんて事、ありますよね?
 
あれ、ものすごく危険です。
 
もしもブログをご覧の方々の中で「うちのまな板よく滑ります笑」
なんて方がいらっしゃったら今すぐまな板変えてください。
 
いっそ私達のまな板でなくとも構わないので
安全のために今すぐ滑りにくいまな板に交換してください。
 
と言ったのは決して大げさなお話ではなく
本当に危ないので、木のまな板か、プラスチック系がお好みであれば
滑りにくいプラスチック系のまな板を使用してくださいね。
 
桐子モダンのまな板は桐なのでもちろん木製(※厳密には草の一種だったりもします)です。
 
まずは滑りにくいまな板を使って、“安全に”お料理しましょう。
 
 
 
 
 

2.刃の返りが心地いい

 
桐子モダンのまな板をリピートしてくださっているお客様の多くが、
「このまな板は包丁の返りがいいのよねぇ~」
とおっしゃってくださいます。
 
木製のまな板は大概この“返り”が良かったりしますが、
桐はこの点が絶妙です。
 
なぜ桐だけ他の木製品と比べても良いのかというと、
答えは桐特有の「組織構造」
 
樹木というのは繊維状の、いわばストローのような組織構造をしていますが、
桐は単独気泡細胞という、発泡スチロールのような組織構造をしています。(※故に草の一種とされています)
 
組織構造が違うので硬さはもちろん、包丁が当たった際の返りも変わってきます。
 
桐は他の樹木と違う単独気泡細胞だから、刃の返りが絶妙なのです。
 
 
 
 
 

3.なんと言っても“軽い”

 
桐は国内に生息する樹木の中では、1番軽いです。
とにかく軽いです。
(ちなみに桐より軽いものでバルサという木が熱帯アメリカの方に生息しています)
 
普段他の木製のまな板やプラスチック系のまな板をお使いの方は、
その軽さにきっと驚かれると思います。
それほどに軽く、とても使い易い素材なのです。
 
毎日使うまな板は使い易くて、軽い方がいいですよね。
 
 
 
 
 

4.抗菌性が備わっている

 
プラスチック製品なんかは「抗菌加工」という感じで
抗菌性をプラスしていたりしますが、
桐はもう元より抗菌性を備えています。
 
これは桐の中の“セサミン” “パウロニン”という成分のおかげで、
これらが抗菌性はおろか、防腐・防虫効果まであるのだから驚きです。
(だから防虫効果のある桐の米びつは良いのですね、という記事はまた後日)


※追記 米びつの記事もアップしました。よろしければこちらからどうぞ。

 
もともと抗菌性のある素材だなんて、
その点だけでもまな板の素材としてはスグレモノですよね…
 
でも、この抗菌性だけでは終わらないんです…
 
 
 
 
 

5.乾きがとってもはやい

 
使うたびに水に濡れるまな板ですが、
その濡れたまな板がいつまでも乾かず、
ずーっとじめじめしたまま…
なんて状態は、雑菌の温床となってしまうことは
どなたでもご存じかと思います。
まな板は食べ物ののカスの栄養分と水分のじめじめですからね…
雑菌にとっては非常に過ごしやすい場所と言えます。
 
そんな環境にもやはり桐です。
桐は先程もお話しした通り、単独気泡細胞という組織構造のため
水を吸いにくいという性質があります。
 
表面からはとにかく水を吸わないので、初めて桐のまな板をお使いになる方は
その乾きの早さにきっと驚かれるのではないでしょうか。
 
乾きが早いのでじめじめとした環境を作りにくい、プラス桐の持つ抗菌性、
これは非常に衛生的と言えますよね。
 
 
 
 
 

番外.柾(まさ)を選ぶということ

 
木製のまな板というと、もしかしたら一枚板というイメージがあるかもしれませんが、
大抵の桐のまな板、そして私達桐子モダンのまな板も
桐の一枚板のまな板ではありません。
 
一枚板=高級=ホンモノ
 
みたいなイメージが、もしかしたら皆様にもおありかもしれませんが、
桐はまったくもって違います。
 
桐の善し悪しはとにかく「柾で取られているか否か」です。
 
桐の材料の業界でも、木目のしっかりしている柾は値段が高く、
柾取りとは反対の位置づけの「板目」は値段が低い傾向にあります。
 
桐の一枚板というものは、板目で切り出されたものがほとんどです。
板目は伸縮の幅も広く、反りや割れの原因にもなりやすいものです。
なので良い桐材というのは”いかに柾目で切り取られているか”という事につきます。
 
しかし良い柾目は、桐の木1本の中でそう多く取れません。
よって柾で木取られたものを集め、“巾はぎ”という方法で
良い木目の柾ばかりをくっつけます。
こうやって出来上がった材料は非常にきれいな柾目となり、
無垢材でありながらも膨張伸縮の少ない、とても優秀な桐材となるのです。
 
もちろん材料の等級も板目の多い物はB材だったり、
柾目のしっかりしているものはA材と呼ばれたりしています。
(その中間はAB材)
 
ちなみに私達がまな板に使用している桐はAA材(A材よりも更に上)です。
 
専門家でなければわからないお話かとは思いますが、
お客様へより良いモノをお届けしたいという私達の想いが
少しでも伝われば嬉しい限りです。
 
 
 
 
 

最後に

 
まな板作りって実は、家具を作る以上に難しかったりします。
極端な話、家具作りは材料の不良やキズや打痕があっても修正修復できたりしますが、
まな板はそうもいきません。
 
私達桐子モダンの製作工場でも、
プレッシャーを感じてまな板作りを敬遠するスタッフがいるほどです。
 
そんなひとつひとつ、丁寧に真剣に作り上げた私達のまな板を
是非一度お試しいただければ嬉しい限りでございます。
 

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。